神様のおきにいり3

神様のおきにいり〈3〉ぬれおんなの巻 (MF文庫J)
港町で祀られているえびす様と、行動を共にする濡れ女をめぐる話。
珠枝は海が嫌いということで、ほとんど出てきません。妖怪関係の問題を解決する能力の高い国土交通省の役人も、いろいろあってほとんど出てきません。なので、妖怪などの世界と人間の世界とどうやってかかわっていくべきか、主人公が苦悩しつつも選択していく話になります。これはこの話全体のテーマで、前の巻の最後あたりから強く描き出されるようになっています。
それはそれとして、MF文庫Jらしく女の子がやたらでて水着だの温泉だのあるのですが、もはや蛇足もいいところで、口絵のカラーイラストだけのためにそのシーンを用意したんではないかと思えるほど。そっち系を求めるような話ではないので穢されなくてよかったです。