神様のおきにいり4

神様のおきにいり〈4〉ねこまたの巻 (MF文庫J)
人間の考える善悪と人間以外の考える善悪はまったく別のものであり、それをどちらかの基準で一方的に規定することはできない、するべきでないという考え方と、人間は知恵を使って、傷つき戦いながらもどうにか人間でないモノと共存するすべを見出してきたし、そうしていくべきだという考え方が衝突する話。
神様である珠枝は強い力を持っており、その行使にあたり人間に仇なすかどうかは斟酌するものではないため、そうなる前に知恵を使って封印などをするべきかどうか、主人公は岐路に立たされます。以前の巻より続いてきた人間以外のモノとのかかわり方について決断をせまられていきます。
大きな事件らしい事件もなく、少々展開が遅いのでちょっとだれ気味でした。予定調和的な話ではありましたが、落ち着くべきところに落ち着いたとの満足感も得られ、やはり良作でした。
目立つ作品ではありませんが、個人的にこのシリーズは良作だと思ってるんです。
次の巻がとても楽しみになるところですが、このシリーズはこの巻で終了です。えーーーーっ。あとがきにも何も終わるなんて書いていないのに。人気無かったのかな。しょんぼり。

「もふもふっ 珠枝さま!」と改題して続編は出ているのですが、雰囲気がどうなっているのか気になるところ。。。まだ買ってないので読めないのです。
買ってこないと!