わたしたちの田村くん2

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)
前半は、はからずも二股状態になってしまった主人公が善後策について悩みつつ女の子を傷つけまくって、自分が悪いのに当り散らす酷い展開。自分から解決する手段をとらず女の子側がなんとかしてくれることを期待し、女の子の心を病ませ、キレられたりするものの、のうのうとヘタレを続けていきます。前巻は読んでてハラハラでしたが、今回は読んでてイライラです。

最後はNice boat.な展開を当然期待しますが、ヘタレのくせにちょっと自己成長したら結局イイヒトのポジションにおさまって全てをうやむや化して両方から好かれたまま終わり。なんてひどい話。
で、ヒロイン二人は結局一度も直接顔を合わせていないんですよね。その展開を期待していたのに。

が、イライラするのは、ヒロイン二人のどちらも傷ついて欲しくないからで、そういう気分にさせられてしまっただけで、これはもう読者側の完敗なのです。オチのぬるさにイラッとしますが、とことんまで描ききっていたら主人公だけでなくおいらも過呼吸になっていたかもしれない。

一応完結ということで続巻は出ていませんが、Wikipediaによるとこの後の話が文庫未収録で存在するらしいですね。そっちはもう手に入りませんが、コミカライズ版は存在し単行本に収録されているようで。

買う、しか、無いのか?