さよならピアノソナタ3

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)
章で切り分けて一つ一つのエピソードを短めにしたことでテンポが良くなった気がします。
しかしながら「主人公は鈍感だから周りの女の子の気持ちに気づかない」という設定はいい加減無理が出てます。王道ですが、王道だからこそ、ちゃんと描いて欲しいポイントなのですが、女の子が相当ストレートな物言いをする→主人公がすっとぼけたことを言う→女の子がキレる→主人公が何故だかわからない表情をする、という展開が1巻から延々続いて来ていて食傷気味です。ボーイミーツガールものなので、もっとそのあたりを大事にしてほしいところ。ライバルっぽいキャラが出てきたかと思えばすぐに意気投合して応援される始末。もう何がなんだかわからない。
話の内容は、学校行事で合唱コンクールだから一緒に頑張ろうね!とか、体育祭で部対抗リレーだから一緒に頑張ろうね!とか、文化祭でライヴやって超盛り上げようね!とか、さわやか青春ものでした。もっと日常の話とかも入っていたら良かったのですが。
相変わらず音楽ウンチクは多いので、クラシックとか好きな人は更に楽しめるのでしょう。
きっと。
あああああ、文句ばっか書いてますが、面白かったですよ?だからこそついアラが見えてしまうというか。