わたしたちの田村くん

わたしたちの田村くん (電撃文庫)
大きく二章仕立てになっており、それぞれ主人公の田村くんが中三のころと高一のころの話になっています。
で、展開が強引だとか、主人公がやたら気絶して場面転換するとか、構成的な難はありつつも、第一章はわりと良いはなしです。ほのぼのです。最後ちょっと切なくなりますが、未来を感じさせる展開です。
しかしそんな第一章は第二章への前座だったのでした。第一章で主人公はある女の子と仲良くなるのですが、第二章ではいろいろあって別の女の子が接近してくるわけです。しかも、話の展開的にそこで見捨てたら鬼だろ的なシチュエーションになっていくのです。
引き返せずにどんどん深みにはまっていく主人公の懊悩を見つつ、読んでるほうもハラハラします。
回避ルートも見えず両方のフラグが立ってしまったところで、次巻へ続く、となります。気になって仕方ありません。