ラノベ部
当面はMF文庫J応援月間にします。なんとなく。
頭弱めな女の子がラノベを読む部活に入ってダラダラと雑談をする話です。特に敵とか乗り越えるべき何かとか存在するわけでもなく、ケモノ耳について語ったりとかリレー小説書いたりとか。雑談系というらしく、はやってるそうです。はやってればパンタロンもチューリップハットもダッコちゃんも許されるので、こういうのもありなのでしょう。
語り手も固定されているわけでなく展開によって随時変わるので、一応主人公はいるもののあまり「らしい」活躍はしていません。雰囲気を楽しむべき作品のようです。少々ステレオタイプというか誇張されすぎのキャラが居てリアリティを損なっていますが。
ライトノベルというものを第三者的視点で分析したものを、ライトノベルに仕立てた研究レポートという見方もできます。ライトノベルの立ち位置とか楽しみ方とか素晴らしさとか偏見に対する嫌味とかそういうのがいろいろなキャラの口から語られますが、あまりに純粋すぎてちょっと引きます。ライトノベル作家が書くことの素晴らしさに気づくシーンなんかもありますが、幸せな世界の出来事のような書かれ方に穢れたおっさんとしては違和感を持ってしまったり。
そういう細かいことを気にしないで見れば、単なるオタク系サークルのダラダラを面白おかしくテキスト化したものとも言え、かつて自分がダラダラとオタク系サークルで過ごしていた日々をデジャヴったりしてノスタルジー。