さよならピアノソナタ encore pieces

さよならピアノソナタ―encore pieces (電撃文庫)

おいらが急にラノベを読みあさるようになったのは3つきっかけがありまして。

ということで、これはそれなりに思い入れを勝手に深くしていた作品です。
この本を読むことが当面の目標だったのです。途中だいぶくじけましたが。

前巻が主人公の19歳の誕生日で終わっていいますが、本巻は24歳の誕生日前日からはじまります。
その間にメインヒロインの真冬とすっかりなかよくなり、家に泊まりにくるような間柄になっていますが、生来のヘタレはここでも遺憾なく発揮して、家族友人からの結婚しろとの圧力から飄々と逃げ回っています。挙句に真冬本人から陰に陽に催促されますが、「今のままでいいじゃん」的発言をして絶句させたり、なんとか自分の居場所を作ろうとする真冬の努力にも応えず不安にさせたり、真冬の父親にもすっとぼけた対応をして絶望させたりと、ヘタレ全開です。
そのくせして自分の仕事はキッチリと手伝わせたりしています。ひどい話です。

主人公がヘタレでなければ2冊で終わっていたかもしれませんが、まあそれはそれでクソツマラン話になっていたのでしょう。悩ましす。