C3-シーキューブII

C3‐シーキューブ〈2〉 (電撃文庫)
呪われた人形が次々と学校内の人々の精気を吸い取るという事件が発生し、主人公たちが追跡を開始するという話。そして、フィアは自分がは他者を傷つけるために生まれた道具であり他者を助けるという行為ができないのだと落ち込み、そしてそれを乗り越えていくというような成長も描かれています。
とってつけたような微エロ展開もありますが、なんか無理して押し込まなくてもいいんじゃね?とか思います。いろんなニーズがあるから仕方ないのでしょうがー。
敵の行動、特に呪いを解きたくないという理由が浅く、行動が不可解です。また逃げつつも主人公たちに手の内を明かすような行動をとるのもまた不可解。話中で一応説明され、主人公なども納得していますが、その理屈は無理があるのではと思えてならないのです。
前の巻では唐突な行動が目に付いた委員長ですが、この巻では仲間として行動するようになります。よくあるハーレムものの様相を呈してきましたが、主人公が枯れてるので、そういう話には早々なっていかない予感です。あまり枯れ過ぎてると「ぷいぷい!」のように11巻費やして全く進展なしという事態にもなりかねないので、どうなのか。