嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
表現が難しいのですが、過去の事件だったりいろいろだったりで心の一部が枯死してしまった人たちが、誘拐したり殺人したりストックホルム症候群になったりするお話です。出てくる人みんなどこか壊れていて、語り手である主人公も息を吐くように嘘をつくのですが、先が見通せないこともあってか読んでいて引き込まれて行ってしまいます。
それぞれのバックグラウンドについて、オチの中核にもかかわるとはいえ、ほとんど説明することなく、外傷やトラウマを見せることで間接的に読者に想像させる手法は、物語の暗さともあいまってかなり背筋を寒くさせます。
殺人事件の犯人についてのオチはかなり強引でしたが。
続ける話でも無いように思えますが、続きが出てるようなので見てみたいです。