二人で始める世界征服

二人で始める世界征服 (MF文庫J)
主人公がクラスの女の子の口車にのって改造人間にされてしまい、なんとなく世界征服をしなくてはいけないことになるのだけれど、失敗続きでつい人助けをしてしまうという話。
設定が強引なのはいいとして、展開もかなり強引で、ラノベとはいえ説得力が無さ過ぎます。事件が発生しても瞬間に犯人の居所を突き止めてしまうとか、敵の正体をあっさり見破ってしまうとか。尺が足りなかったのか、最後のボスは出てきたとたんにやられるし。そもそも改造人間にされてしまったのだって「行き違いだから仕方ない」程度であっさり片付けてしまうし。
主人公のキャラも立ってないので、読んでて感情移入しにくいです。傍観者になってしまいます。
とはいえ、「難しいことを考えないでいい世界」という設定は出来たので、以後は息を抜いて読むことができそうです。きれいにまとまってしまって次の巻の予想が立たないのですが、きっとまたゆるい話だと思うので。